小学生からの英才教育

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2.思考能力を伸ばす4つの要素とは?(前編)

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思考能力を伸ばす要素には、

「もし~であれば、といった仮定思考」、

「より多くのアイディアを出す為の量産思考」、

「自分ならではの独特で斬新なアイディアを出す為の独創的思考」、

「アイディアの根拠となる原理・原則を考える論理的思考」

の4つの思考要素があります。

 

以上の4つの思考要素は、思考の目的に沿った結論を導き出すまでに段階的に作用する思考要素です。しかし、それぞれが明確な境界をもっているものではなく、それぞれの思考要素が相互に働き合う事で高い次元の思考を可能にします。この4つの思考要素は、曖昧なアイディアを明確で説得力のあるものにする為の思考要素であり、4つの要素を意識しながら思考を働かせる事で、高い思考能力が養われる事でしょう。

 

それでは、4つの要素について詳しく見ていきましょう。

 

2-1.‘もし~であれば’と仮定してみよう!

 

‘もし~が、~であれば~、になるだろう’といった「仮定」は、あらゆる可能性を認識・分析し、断片的な情報を結び付ける事で物事を総合的に判断する要素です。「仮定」は、思考能力を養う上で最も基本的な要素であり、常に人類の生存と発展を支えてきた最も大事な要素であります。

 

例え、太古の人類は、「酷寒の寒さにも耐える事が出来る動物の毛皮をまとえば、人間でも寒さを凌ぐ事ができるだろう」と考え、狩った動物の毛皮を身にまとった事でしょう。また、「複数の動物が好んで食べる実であれば人間が食べても害がないだろう」と考えて植物の実を食していた事でしょう。さらに、火に怯える猛獣を目にし「火を利用すれば猛獣からも安全に身を守る事が出来るだろう」と考えた事でしょう。

 

このように、人間は太古の昔から自然と「仮説」と仮説に基づく思考錯誤の末に現在の英知を手に入れたに違いありません。現在科学の父とも称されるアインシュタインさえも「もし、光の速度が誰にとっても不変な絶対的なものであるのなら」といった仮定から、あの有名な‘相対性理論’を生み出す事ができたのであります。

 

読者の皆さんも様々な場面において日常的に仮定を用いる事で、より効率よく結論を導き出しているはずです。

 

例えば「この本は教育書の中でもベストセラーだから、子供に買い与えると、子供の教育に役に立つかも知れない」と考えて書店で本を購入した事はありませんか。または「安過ぎる商品は品質に問題がある場合が多いから、この商品にも何か問題がある可能性が高いだろう」と考えて購入を取り止めた事はありませんか。さらには「約束に遅れそうになった時、どの交通機関をどのように利用すれば約束した時間に間に合うだろう」と仮説を立てて行動した事はありませんでしょうか。

 

このように、「仮定」は誰もが日常的に行っている基礎的な思考であって、危険を避けたり、不便を解消したり、より良い結果を導き出す際に、必ずといって良いほど多く行われている有効な思考要素なのです。この「仮定」は、特に意識しなくとも思考の中で自然に構築される基本的な思考能力であり、様々な合理的な判断や選択の基準となる非常に価値のある思考要素です。

 

この「仮定」を立てる思考能力を養い、自分の意思でコントロールする事ができれば、思考能力は劇的に向上します。「仮定」を立てる時の対象を、判断、分析、評価する中で「物事に対する理解」が深まり、考えうる可能性を探る中で「思考の質量」が非常に高まります。この高まった思考能力は、情報の理解能力と知識の応用能力を伸長させ、日々の生活の中で大きな成果を出す原動力となります。

 

このブログでは、あらゆる可能性を探求する事ができる問題を用いて、複合的な思考能力の向上を図っています。

 

2-2.できるだけ多くのアイディアを絞り出してみよう!

 

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アイディアを量産することを第一の目的にする「量産思考」は、限度を定めることなくアイディアを引き出すための考え抜く為の思考要素です。多くのアイディアを出す思考訓練を重ねていくと、常に大量のアイディアの中から斬新でユニークなアイディアを選び抜く事のできる豊かな思考能力が養えます。

 

常に質の高いアイディアを量産する事ができる人は、量産思考の訓練なんて必要ないかも知れません。しかし、常に良質なアイディアを量産する事は、大多数の人にとって最初からできるものではありません。一見、良質なアイディアを簡単に生み出せるような人でも、実は頭の中では無数のアイディアを展開して良質なアイディアを選び抜いている事が多いです。

 

また、アイディアを量産して展開し、良質なアイディアを選び抜くというのは、誰もが最初からできるものではありません。制限を設けずに考える訓練や、複数の情報を掛け合せながら思考を展開する訓練など、訓練を重ねる中で「量産思考」に頭脳が慣れてくるものです。このアイディアを量産する思考能力は、本来持って生まれた才能や資質よりも、努力と習慣に多く影響されるものです。その為に、普段から様々な物事に対して限界や制限を定めずに、自由に思考を走らせる訓練が非常に大事です。

 

アイディアを量産する為の思考訓練は、最初からアイディアの質にこだわってはいけません。良質なアイディアを生み出す事に思考が囚われると、自然と様々な可能性を排除してしまいます。この思考訓練では、質を高めようとせずに、多様なアイディアを生み出す事を強く意識する必要があります。多様なアイディアを考え抜いてからこそ、やがて煌びやかに化けるダイヤの原石のようなアイディアが見つかるものです。

 

このブログでは、まず15のワークの中で、アイディアが量産できる豊かな思考力を養うための思考訓練を紹介します。アイディアを言葉にして発したり、書き出して手と目で確認したりと、五感を活用してアイディアを具体化する方法や、似たアイディアや反対のアイディアなど、複数のアイディアを掛け合わせて新たなアイディアを融合する方法を紹介します。

 

<仮定と量産思考が試せる実践問題>

gifted-child.hatenablog.com

 

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gifted-child.hatenablog.com