３．「思考のシナジー効果」について
前述しました、「4つの思考要素」は、それぞれの要素が組み合わさって影響し合う事で思考の精度を高めるシナジー効果が期待されます。思考の目的を明確に認識し、4つの思考要素を意識しながら思考を展開していくことで、論理的かつ斬新な高度のアイディアが生まれてくる事でしょう。
以下では、「‘もし～であれば’と仮定してみよう！」を仮定に、
「できるだけ多くのアイディアを絞り出してみよう！」を数量に、
「自分だけの独創的なアイディアを出してみよう！」を独創に、
「なぜ、そう思ったか理由を付けてみよう！」を論理に、言葉を変えてまとめました。
仮定(1~100)×数量(1~100)×独創(1~100)×論理(1~100)：？
この思考要素の掛け算は、それぞれの思考要素を複合的に意識する事で得る事のできる成果を現しています。4つの思考要素には1から100までの点数が付けられています。4つの思考要素は、それぞれが明確な境界がない為に、どの思考要素も0になる事はありません。しかし、それぞれの思考要素は1から100までの幅をもっています。
もし、皆さんが素晴らしい仮定思考ができ、100の点数を獲得したとしましょう。皆さんは、思考要素の掛け算によると100点の点数を獲得します。一つの要素の獲得点数としては最高得点です。
仮定(100)×数量(1)×独創(1)×論理(1)：100
しかし、仮定の他にも、思考要素には、数量や独創、論理があります。仮定の他に、数量を50％くらい意識した思考ができたとすると獲得点数はどうなるのでしょうか。
仮定(100)×数量(50)×独創(1)×論理(1)：5000
仮定100％、数量50％を意識した時点で、獲得点数は5000点にも上るようになります。各思考要素は掛け算で式が組まれているように、それぞれの思考要素を複合的に意識して考える事で飛躍的な成果を出す事ができるようになるのです。
2つの要素を完璧に意識する事で、点数は1万点、3つの要素を完璧に意識する事で、点数は100万点、4つの要素を完璧に意識する事で、なんと1億点にまで上る事になります。
仮定(100)×数量(100)×独創(100)×論理(100)：100,000,000
思考の4要素を全て完璧に意識した上で、完璧な思考を行う事は非常に難しく、多くの人にはできないことでしょう。しかし、それぞれの要素を意識し、出来るだけ多くの思考要素を自らの思考に取り入れようと努力する中で、皆さんの思考能力は段違いに成長していくでしょう。
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＜思考のシナジーが力を発揮する実践問題＞
