小学生からの英才教育

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2.思考能力を伸ばす4つの要素とは?(後編)

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2-3.自分だけの独創的なアイディアを出してみよう!

 

固定観念に縛られず、思考の制限をかける事なく、自分らしいアイディアを出す事を目的とするものが「独創的思考」です。つまり、世の中に存在する「一般的な考え方」、「普通の考えた方」、「普遍的な考え方」と言われる型に嵌った考え方から脱却し、他とは異なる独創的な思考を追い求めていく思考の事です。独創的な思考能力を鍛える事で、より価値あるアイディアを生み出す事ができるようになります。

 

独創的な思考は、身近に存在する様々な題材を基にして展開する事ができます。たまたま目に入った「煉瓦」を見て「煉瓦の使い方」を考えるだけでも非常に面白い思考訓練になります。煉瓦は、いわゆる建設資材であって、「家を建てる」、「花壇を作る」、「工場を建てる」といった「建築」に関係するアイディアを思い浮かばせる人が多い事でしょう。

 

しかし、煉瓦が建設資材であるといった固定観念に囚われる事なく、自らの独創的な思考を働かせて他の人とは異なる発想にこだわる事で素晴らしいアイディアに辿り着く事になります。例えば「煉瓦は建物の材料」といった固定観念を完全に覆し、「煉瓦で家を壊す」使い方に辿り着く事があるかもしれません。

 

 

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あるいは、重さと硬さに着目して「煉瓦を金づちの代わりに使って釘を刺す」といった、煉瓦の本来の目的でない使い方を考え出す事もできます。

 

 

または、煉瓦の形に着目して「煉瓦をドミノゲームのブロックとして使い、遊具として持て遊ぶ」ことも考えられる事でしょう。

 

さらには、煉瓦の本来の用途や形に囚われずに、煉瓦の材質に着目して考える事もできるでしょう。つまり、「粘土で作られた煉瓦を粉々にして土に戻し、そこに花を植える」とか、「煉瓦を粉々にして泥にした後、再度成形して器を作る」とか、「粉々にした煉瓦の粉に水をかけ混ぜて泥にした後、日焼け止めの代わりに使う」などのアイディアを考え出す事もできます。

 

 

考え付いたアイディアに欠陥があったり、実現性に問題があったり、あまりに想定外のものであっても大丈夫です。与えられた課題である「煉瓦の使い方」として生み出したアイディアであれば、どのようなアイディアでも立派な大正解になります。求められている課題を正確に理解し、他とは異なるオリジナリティーを追求したユニークなアイディアであれば更に素晴らしい正解になる事でしょう。その独創性あふれる柔軟なアイディアこそが優れた思考能力の基礎になります。

 

このブログでは、独創的なアイディアを求める正解の定めない形式の問題を用いて、独自の奇抜かつ柔軟な思考能力の伸長を図っています。

 

2-4.なぜ、そう思ったのか理由を付けてみよう!

 

「そのように考えた理由」・「そのようになった理由」を明確にし、曖昧なイメージから生まれたアイディアを「原因」と「結果」に分ける事でアイディアの基にある論理を把握する為のものが「論理的思考」です。因果関係に基づいたアイディアにこだわる事は、他人はもちろん自分の理解を深める為の大事な要素です。

 

 

論理的な思考を鍛える事で、アイディアに至るまでの思考を経験的知識として、いつでも引き出せるようになります。つまり、毎日の様々な場面で得ている経験を知識として蓄積し、その経験的知識を必要とする時には的確に引き出して利用する事ができます。多くの人は主に繰り返して行われる経験の中で多くの失敗を重ねながら経験を身に付けていますが、論理的思考を鍛える事で経験をより早く知識化する事ができます。また、経験の頻度が少ない場面での情報も、経験的知識として利用しやすくなります。

 

また、論理的な思考は曖昧な思考よりも他人に理解させ、共有しやすくなる為に円滑なコミュニケーションが可能になります。時に人の自由で独創的な思考は理解しづらい事がありますが、論理的な因果関係に基づいて共有する事で広く思考の価値を認めてもらう事も可能になります。子供の思考は大人に比べて柔軟かつ奇抜な思考が多く、同じ子供や大人には理解されない場合があります。しかし、子供の思考を論理的にまとめ上げる事によって思考の価値が伝わり、子供は成功体験を得る事ができるようになります。

 

なお、曖昧な思考を論理的に再構築する事で、さらに思考の選択肢を広げられるようになります。例えば、子供の大好物だけで誕生日パーティーを開くとして「子供の好きな食べ物は何か」を考えるとしましょう。頭に浮かぶものを並べて行くと「ハンバーグ、唐揚げ、焼き肉、チョコレートケーキ、・・・」と子供が普段から好んでいたものが分かると思います。やがて頭に浮かぶものが無くなった時、「子供は肉が大好き」という論理的基準から「ステーキや、ローストビーフ」といった選択肢を広げる事ができるようになります。

 

以上のように論理的思考は、思考の効率を高めると共に思考の質と量を高める為の重要な思考要素です。このブログでは、理由と根拠を基に思考を展開する形式の問題を用いて、アイディアを論理的に再構築できる思考能力の伸長を図っています。

 

<独創性に富んだ実践課題>

gifted-child.hatenablog.com

 

<続きはこちら>

gifted-child.hatenablog.com